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今年10月、バービカン劇場にて、村上春樹のカルト的な1985年刊行小説『ハードボイルド・ワンダーランドと世界の終り』の史上初の舞台化作品がヨーロッパ初演を迎えます。脚色は高橋亜子、演出・振付はフィリップ・ドゥクフレ、主演は藤原竜也(『デスノート』『バトル・ロワイアル』)が務める本作『世界の終り…』は、現代日本の魅惑的なディストピア的ビジョンを描き、主人公がカフカ的な東京の裏社会へと降りていく物語です。公演は2026年10月8日(木)~11日(日)の期間に開催されます。
出版から40年以上経った今、この小説は2026年に新たな生命を舞台上で得ます。ファンタジー作品でありながら、テクノロジーと潜在意識のテーマは、AIや監視社会、急速に進化する技術が「人間とは何か」という実感にリアルタイムで影響を与えている現代観客に深く響きます。
日本語上演、英語字幕付きの本公演のキャストは、日本の俳優、ダンサー、ミュージシャンからなる非常に才能豊かなメンバーで構成されており、藤原竜也が率いています。彼は15歳で1997年に蜷川幸雄演出の『新徳丸』でバービカンデビューを果たし、その後5回もこの劇場に戻っています。本作は日本国内で広くツアーを行ない、シンガポールにも訪れた後、初のアジア以外の地としてバービカンを訪れます。その後、パリと韓国でも上演予定です。
『世界の終り』と『ハードボイルド・ワンダーランド』のバービカン公演を記念し、藤原は自身のブレイク作『バトル・ロワイアル』の特別上映をシネマ1にて10月10日に紹介します。また、村上春樹氏が貴重な来場を果たし、『街とその不確かな壁』より朗読を行い、俳優・劇作家のサイモン・マクバーニーとの対談もシネマ1で11日に実施されます。その後、2005年の村上短編『トニー滝谷』の映画版上映が続きます。
バービカン演劇&ダンス部門責任者のトニ・ラックリンは、「日本を代表する現代最高の作家、唯一無二の村上春樹を祝うこの異例の舞台作品のヨーロッパ初演を開催できることを心から喜んでいます。『世界の終り…』のこの舞台版は壮大なスペクタクルであり、シュールでコンセプチュアル、ユーモアに富み、テクノロジーと自己の本質を鮮やかに探求しています。バービカン劇場が長年にわたり、素晴らしい日本芸術の拠点となっていること、そして藤原竜也が25年以上にわたりここで活躍していることを誇りに思います。制作スタッフ、会社の皆さま、そしてHoriProの皆さまへ、遥か彼方の地からこの舞台を届けてくださったことに心より感謝いたします」と述べています。
主演の藤原竜也は、「15歳の時、故蜷川幸雄演出の『新徳丸』にてバービカンで舞台デビューしました。俳優人生が本当に始まったこの劇場に戻って来るのは、非常に感慨深いことです。蜷川氏は村上春樹作品の大ファンで、私も彼の影響で若い頃から村上作品を読むようになりました。今回、フィリップ・ドゥクフレという非常に才能豊かな方と共に、『世界の終り』と『ハードボイルド・ワンダーランド』の世界をロンドンの観客にお届けできるのは大変興奮しています。言語の壁を越え、二つの並行した物語を自在に行き来する不思議な世界を共有したいと思います。ちなみに私が映画版で夜神月を演じた『デスノート』のミュージカルも現在バービカンで上演中と聞いており、日本発の作品が海外でこれほどまでに愛されていることを誇りに感じます。10月、劇場で皆さんにお会いできるのを心待ちにしています」と語りました。
演出のフィリップ・ドゥクフレは、「村上春樹の幻想的で捉えどころのない世界を舞台に表現するため、対話、ダンス、音楽、鮮烈な映像表現を一体化させた作品を作りました。物語の核である二つの平行世界を反映し、現実世界はモノクロームで、夢の世界をカラーで描き、徐々に融合していく詩的な美を追求しています。
言語や文化の違いはありますが、藤原竜也をはじめとする素晴らしい日本のスタッフやキャストと深い絆を感じ、舞台芸術という共通言語と情熱で結ばれています。この大規模な国際プロジェクトは、私自身の愛と情熱も込めた非常にパーソナルな創作でもあります。ファンタジーとユーモア、美しさに満ちたこの独特な村上の世界をロンドンのバービカン劇場の観客に披露できることを大変嬉しく思います。日常のルーティンを離れ、私たちと共に夢のような体験に浸っていただければ幸いです」と述べています。