レポート：大阪・関西万博パビリオン特集第3弾──韓国・ポーランドで出会う革新と文化体験

大阪・関西万博：2025年4月13日から10月13日までの半年間、大阪・夢洲にて開催され、”いのち輝く未来社会のデザイン”をテーマに史上最多の160以上の国と地域、企業や国際機関が参加するかつてない規模の国際イベント。最先端テクノロジーの展示に加え、文化・芸術・食などを通して各国の魅力を存分に堪能できる多彩なパビリオンが注目を集めている。さらに、会場全体を舞台に多様なエンターテインメント繰り広げられており、連日話題をよんでいる。

BroadwayWorldでは、イベントや各パビリオンの個性や魅力をシリーズで紹介している。本特集の第三弾では、韓国、ポーランドにフォーカス。実際に各パビリオンを訪れ、副館長や代表スタッフといった関係者から直接話を聞き、案内を受けたからこそわかった“リアルな見どころ”を厳選してお届けする。現地の文化や美食を体感できる、各国自慢の空間をどうぞお楽しみに。

〈記事では紹介しきれなかった”レアな瞬間”や”未公開写真”はSNSで続々公開中！フォロー必須！〉
→instagram / X

エンタメを通じて心を揺さぶられたい人に勧めたい【韓国館】

韓国館のテーマは「With Hearts（こころを寄り添い）」。さらに「Connecting Hearts, Lives in Bloom（いのち花開く未来へ）」をサブテーマに掲げ、韓国が大切にしてきた「真心」と「情」を軸に据えている。国家としての価値観と未来へのビジョンが鮮明に示されている点が特徴だ。

中でも注目すべきは、圧倒的なエンターテインメント性である。巨大スクリーンに映し出される映像はストーリー性と振り付けが巧みに融合し、観客を一気に惹き込む。韓国が世界的なエンタメ大国であることを改めて印象づける演出であり、来場者は瞬時に作品世界へと引き込まれるだろう。

展示全体は、伝統と現代の調和を体感できる構成となっている。人と人、人と技術、そして人と未来を結びつける場として設計され、韓国の「情」を感じながら次世代社会への革新を肌で味わえる。そこには、韓国ならではのエンタメの底力が息づいている。

特別なお土産を探している人に勧めたい【ポーランド館】

建物全体の形状は、ポーランド人の創造性や革新性が広がっていく「波」を連想させている。常備展示では、自然とテクノロジーを調和させる方法を提示。人類が自然とどのように向き合っているのかを批判的に捉え、私たちが目指す未来の姿について問いかける。

来場者体験としてまず心惹かれたのは、モニター上で自分だけの花を作れるインタラクティブなコーナー。画面に向かい合ううちに自然と没頭し、創造する喜びを味わえる仕掛けが巧みに施されていた。

展示の中でも特に印象的だったのは、ポーランドから直接持ち込まれた植物をガラスに閉じ込めて展示している空間である。自然の生命をそのままの姿で伝える手法は、強い印象を残した。

また、ショップエリアではジュエリーが充実しており、その日の思い出を身に纏える形で持ち帰れるのも魅力だ。単なる土産を超えた「大切なものを迎える機会」として、来場者の心を掴むだろう。

さらに特筆すべきは、ショパンの音楽を間近で楽しめるコンサートである。ピアノの生演奏を至近距離で聴く体験は、他では得難い貴重なひとときであり、ポーランドが誇る文化の深みを直接体感できる瞬間となった。