公演レポート: JIN AKANISHI 10TH ANNIVERSARY LIVE 2023 国立代々木競技場第一体育館にて

赤西仁、全編英語詞含む全28曲で独立10周年をファンと祝福

By: Jul. 08, 2023
公演レポート: JIN AKANISHI 10TH ANNIVERSARY LIVE 2023 国立代々木競技場第一体育館にて
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7月2日、赤西仁は国立代々木競技場第一体育館(都内)で独立10周年をファンと盛大に祝い合った。ジャーニーズ時代から定評のある歌唱力で全編英語詞含む全28曲を多様な演出で観客を魅了した。

公演レポート: JIN AKANISHI 10TH ANNIVERSARY LIVE 2023 国立代々木競技場第一体育館にて 独立前2004年のソロ曲「ムラサキ」から現在に向かって年代別に曲を披露し、10年間を振り返りながらファンへの感謝の気持ちを伝えた。緩いオープニングトークでファンを和ませたかと思うと、次の曲「Love juice」では一転。激しいダンスナンバーをキレキレのダンスで披露しギャップに驚かされた。「Eternal」や「Seasons」を始めとするバラード曲も見事に歌いあげ、甘く感情の籠った歌声に涙するファンも少なくはなかった。一方「Hey! What’s Up」や「Summer Loving」のポップな楽曲では観客との掛け合いもあり、ジャンルの幅広さを見せつけた。

「Go Higher」では照明デザインの実力を発揮。センターステージから天井へ曲調に合わせ四方八方飛び交う多色なレーザーの演出が圧巻だった。同様に「Blessèd」では花道に沿って天井から降りてくるレーザー照明の演出があり、メインステージ側から斜めに照らされたセンターステージで歌う姿は、幻想的で一層華やかさが増した。

中間MCでは自身のYouTubeチャンネル「NO GOOD TV」の収録を兼ねた企画が行われ、ゲストに山田孝之、ジミー、オリエンタルラジオの藤森慎吾が登場。ジェスチャーゲーム等で会場を盛り上げ、ファンにとっては形に残る想い出が増える楽しい時間となった。

ライブ終盤に差し掛かり、先端から出す緑のレーザーが特徴的なギターを持ち出したかと思うと、自らの手で弾き「Mi Amor」を熱唱した。「We the Fire」では彼のダンスに合わせてメインステージから天井へ吹き上げられる炎が力強さを象徴していた。

終演間近「NO GOOD TV」のテーマソング「No Good」が流れる中、不自然に上手(かみて)を空けスタンドマイクで熱唱する赤西氏。すると突然、同チャンネルでお馴染みの錦戸亮が上手に登場、同じくスタンドマイクで歌い始め、会場は騒然。さすがの歌唱力と会場全体を巻き込む目配せで更に観客を沸かした。曲終わりには祝福のコメントを残し、足早にステージからはけた錦戸氏は再びステージに戻ることはなかった。

公演レポート: JIN AKANISHI 10TH ANNIVERSARY LIVE 2023 国立代々木競技場第一体育館にて
錦戸氏(右)と共に歌う赤西氏(左)

ソロライブとは思えない程、一瞬の曲間を活用した小まめな衣装変えにも赤西氏のこだわりとおもてなし精神を感じた。メインステージに留まらず、花道やセンターステージ、トロッコ、バックステージを駆使して会場全体を使い、端から端までファンサービスも怠らない。シンプルなステージデザインは巧妙な照明テクニックを引き立てるのに最適だった。

今回の「JIN AKANISHI 10th Anniversary Live 2023」では、彼の楽曲一つ一つに対するファンの思い入れや、ファンに向けた心の籠った温かいメッセージ等から、赤西氏とファンの強い絆を身をもって体感した。最終曲で2013年にリリースされた「Love Song」の歌唱前には、実はファンの事を想って書いた曲だったと告白し、最後の最後までファンを想う気持ちが滲み出ていた。彼が日本国内に殆ど居ないにも関わらず、ファンとの強い繋がりを保ち続けられるのは、彼がいかにファンを大切にし、人を惹きつける力を持っているからなのだろう。公演レポート: JIN AKANISHI 10TH ANNIVERSARY LIVE 2023 国立代々木競技場第一体育館にて

流暢な英語にバラードからラップ調、ポップ、ダンスナンバー、ギター演奏まで幅広くファンを魅了し、MCでは笑いも誘い彼の多才さが垣間見れた。それは独立して10年間のキャリアから得た経験と努力の重みを物語っていた。8月末から全国ツアー実施を発表し、今後の赤西仁の活躍に更なる期待が募る。

Photo Credit: [田中聖太郎]




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